株式会社キャステム
【精密機器】金型技術の海外伝承をオンライン化━━海外複数拠点との同時教育を実現し、コスト削減と連携を強化
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株式会社キャステム
オンヤク導入事例インタビュー
・繰り返される現地指導とコストの課題を突破
・拠点間の「1対多」教育でコストを大幅削減
言葉の壁を超え、日本の熟練技術を世界へ。チャット翻訳が変えたグローバル研修の在り方
製造業界をはじめ、技術伝承は微細なニュアンスや専門的なスキルの言語化が難しく、特に海外拠点に対しては言葉の壁によって「現地での対面指導」に頼らざるを得ない点が大きな障壁となっていました。
「オンヤク」は、そうした技術伝承のボトルネックとなる言語の壁を解消します。100言語以上の高精度翻訳と操作画面へのオーバーレイ機能により、遠隔地からでも円滑な技術指導を可能にする強力なサポートツールです。
今回は、「オンヤク」を技術伝承の現場に導入された株式会社キャステムにお話を伺いました。取材にご対応いただいたのは、生産本部の三浦さま・経営管理本部の矢野さまです。
スピーカー

三浦 さま
株式会社キャステム
生産本部 工機部 工機開発課

矢野 さま
株式会社キャステム
経営管理本部 経営管理部 ICT管理課
繰り返される現地指導とコストの課題を突破━━タイ語対応を必須条件にツールを選定
――まず、貴社の事業内容と、お仕事内容について教えてください。

三浦さま
「弊社は金属部品の製造を手がけており、国内で営業活動を行う一方で、生産の約9割は海外工場が担っています。
私はその中で金型製作に携わっています。金型製作の工程は幅広く、3D CADを使った図面作成や加工プログラムの作成といったPC作業から、工作機械で実際に材料を削り出す現場作業まであります。こうした一連の技術を海外拠点へ伝承していくのが私の役割です。」
――今回、技術伝承のために「オンヤク」を導入いただいていますが、従来はなにが課題でしたか?

三浦さま
「海外拠点のスタッフへ技術指導を行う際、これまでは対面指導が中心でした。しかし、意思疎通が片言の英語に限られていたため、専門的なスキルを伝えるには非常に効率が悪いという課題がありました。
また、指導のたびに現地へ赴くか、あるいは日本へ研修生を招く必要があり、教育コストや時間の負担も多大でした。せっかく技術が定着しても、海外拠点では人材の流動性が高く、また一から教え直すというサイクルを繰り返さなければなりません。
今の時代、オンライン通話自体は容易ですが、やはり「言語の壁」が立ちはだかります。弊社の工場は多国籍にわたるため、拠点ごとに異なる言語での指導が求められます。従来は日本語と英語、あるいは日本語とタイ語といった1対1の研修を別日程で組むしかありませんでしたが、教育の効率化を考えれば、多言語で一斉に研修を行える環境が必要不可欠だと考えていました。」
――翻訳ツールを導入するにあたり、どのようにツールを選定されましたか?

矢野さま
「三浦から「技術伝承を効率化するために翻訳システムを導入したい」という相談があり、私の方でリサーチを開始しました。複数のツールをピックアップした上で実際にトライアルを行い、現場の要望に最も合致したものを選定しました。」

三浦さま
「私としては、まず「タイ語に対応していること」が必須条件でした。翻訳ツールは数多くありますが、実際に探してみるとタイ語に対応しているものは非常に少なく、選択肢が限られていました。その中から、費用面を考慮して検討しました。」
拠点間の「1対多」教育でコストを大幅削減━━海外工場同士の連携も生まれ、グループ全体の標準化が加速
――導入後、主にチャット機能を使用されているとのことですが、どのような効果を感じていらっしゃいますか?

三浦さま
「チャット機能を介することで、「資料を確認してください」「不明点があれば質問してください」といった双方向のコミュニケーションが自然に成立するようになりました。これまではこちらからの説明がどこまで伝わっているか不安でしたが、相手から反応が返ってくるようになり、確実に伝わっているという安心感があります。
また、意外な効果だったのが、海外拠点同士の交流です。例えば、タイ工場の優秀な技術者が別の海外工場のスタッフを指導するといった、拠点間でのやり取りが生まれるようになりました。これまでは顔も名前も知らなかった者同士が繋がり、互いの細かな作業工程の標準化が進むなど、グループ全体としてのまとまりが強まったと感じています。これはリアルタイムに多言語翻訳ができるツールだからこその効果です。」
――コスト削減の面ではいかがでしょうか。

三浦さま
「オンライン研修によって複数人へ一斉に指導できるようになったことが大きいです。対面指導では1対1で対応せざるを得ず、現地へ行くか来てもらうかしか手段がありませんでした。また、以前教えたスタッフから伝言形式で技術を伝えてもらうと、どうしても内容が変質してしまう懸念もありました。
そうしたコストや時間の負担、伝達のズレが解消されたことで、導入コストに見合う十分な投資対効果が得られています。」
――そのほかに、活用されている機能はありますか?

三浦さま
「オーバーレイ表示ができる点が、選定の際にも大きなポイントでした。現場ではタブレット1枚で、カメラで映した現場の状況と翻訳内容を同時に確認したいというニーズがあります。
説明資料やCADの操作画面の上に翻訳テキストが重なって表示されるため、画面を切り替えたり視線を動かしたりせずに内容を把握できるのが、現場にとって非常に便利です。」
――「オンヤク」の改善点や今後の期待についてはいかがでしょうか。

三浦さま
「音声翻訳については、現状では誤認識によって意図しない内容が送信されてしまうことがあるため、より確実なチャット機能をメインで使っています。音声認識の精度向上や、マイクのオンオフがより分かりやすく表示されるようになると、さらに使いやすくなると思います。」

矢野さま
「管理側の視点では、セキュリティの観点からアカウント登録情報をユーザー側で編集できないように制限したり、全体の利用状況がより詳細に把握できるような機能があるとうれしいです。」
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