
ブリンクマン・ポンプ・ジャパン株式会社
【オンヤク導入事例インタビュー】
▶ ドイツの制度に配慮した「録音しない」音声翻訳として導入
▶ iPhoneで現場でも活用――ドイツ出張では延べ30時間以上利用
言語の壁を越えて、会話の内容をリアルタイムに音声翻訳・テキスト化するAIツール「オンヤク」。利便性の向上や業務効率化を背景に、その活用シーンは多種多様な業界へと広がっています。
中でも、海外に本社を置く企業では、言語に加えて各国の制度への配慮も求められます。たとえばドイツでは、相手の同意なく録音することが法律で規制されており、音声を録音して翻訳・要約するツールの利用には注意が必要です。
今回は、ドイツに本社を置くポンプメーカーの日本法人、ブリンクマン・ポンプ・ジャパン株式会社にお話を伺いました。共通言語が英語というグローバルな環境の中、社内のオンヤク管理者であり、ご自身も活用されている中村さまに、「録音しない」ツールならではの価値や、ドイツ現場での実際の活用方法をお伺いしました。
この記事の要点
- ドイツ本社主導のグローバル企業で、会議は基本的に英語。中村さまは英語を専門としない立場ながら、社内で最も活用している管理者でもある。
- ドイツでは相手の同意なき録音が法律で規制されている。オンヤクは録音を行わないため、ドイツ側の承認を得て導入できた。
- ドイツ出張では、オンヤクの翻訳を延べ30時間以上活用し、現地での会議を支えた。
- 会社支給のiPhoneでそのまま音声翻訳と議事録作成が可能。PCを持ち歩けない現場でも活用できる点が強み。
- 今後は、リアルタイム表示の精度向上や、スマートフォンでの多言語対応に期待を寄せている。
スピーカー

中村さま
ブリンクマン・ポンプ・ジャパン株式会社
サプライチェーンマネジメント マネージャー
ドイツ本社のグローバル企業――共通言語は英語
――まず、貴社の事業内容と、中村さまのお立場について教えてください。

中村さま
弊社は、ドイツに本社を置くポンプメーカーの日本法人です。本社とは共通言語として英語でコミュニケーションを取っており、会議も基本的に英語で行っています。
私はもともと、自動車関連の生産技術(工程設計)を専門としてきました。生産ラインをいかに効率よく構築するか、作業性を高め無駄をなくすか、といった分野です。現在の会社には、以前からの縁で参画しました。英語を専門としてこなかったため、入社にあたってはその点を理解いただいたうえで、周囲のサポートを受けながら業務にあたっています。社内では、英語を最も苦手とする立場です。
―― そうした中で、中村さまがオンヤクの管理者を務めていらっしゃるのですね。

中村さま
はい。私が管理者を務めており、社内で最も多く活用しています。ドイツへ出張した際にも、現地での会議でオンヤクの翻訳を活用しました。延べにすると、30時間以上は活用したことになります。
議事録作成の効率化――ツールで土台をつくり、人が補完する
―― オンヤクを導入された背景には、どのような課題があったのでしょうか。

中村さま
Web会議が増えてきた中で、議事録の作成を人手だけで続けることには限界があると感じていました。特に、経験の浅い担当者が要点を的確にまとめるのは難しいものです。
そこで、まずツールを活用して議事録の土台をつくり、足りない部分を人が補完していく。担当者には会議の内容をしっかりと聞き、考えてもらうことに重きを置く、という考え方です。こうした進め方を採用する企業が増えており、弊社でも取り入れています。
最大の決め手は「録音しない」――ドイツの制度に配慮した運用
ドイツの録音に関する制度
ドイツをはじめとする欧州圏では、相手の同意なく会話を録音する行為が法律で規制されています。そのため、音声を録音してクラウド上で翻訳・要約するタイプのツールは、海外拠点との会議で利用する際に配慮が必要となる場合があります。
オンヤクは録音を行わないため、こうした制度のもとでも利用しやすい点が特長です。
―― 数あるツールの中で、オンヤクを選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

中村さま
録音を行わない点が、大きな決め手となりました。録音した音声を翻訳したり、クラウド上で要約したりするツールの場合、ドイツでは録音が認められていないため、利用が難しくなります。オンヤクは録音を行わないため、ドイツ側にも確認のうえ、承認を得て利用しています。
―― 録音中であることが表示されると、相手の方も意識されてしまいますよね。

中村さま
録音中の表示が出ると、相手に記録されていると受け取られることがあります。オンヤクであれば、そうした点に配慮しながら活用できます。そこが大きな利点だと感じています。
会社支給のiPhoneで、現場でもそのまま活用
―― 実際に活用される中で、特に役立った場面を教えてください。

中村さま
会社から支給されているiPhoneで、海外でもそのまま利用できた点がよかったです。ツールによっては、モバイルとPCで契約が分かれている場合もありますが、オンヤクは支給端末でそのまま活用でき、議事録の作成まで行えます。
現場ではPCを持ち歩くことが難しく、スマートフォンが中心となります。Webミーティングではなく、現場で相手と直接会話する場面では特に、スマートフォンで活用できることが強みになります。
―― ドイツ出張の際にも、会議で活用されたと伺いました。

中村さま
はい。出張中は会議が続きましたが、必要に応じてオンヤクの翻訳を活用しました。リアルタイムの翻訳に加えて、議事録もしっかりとまとまる点が役立ちました。
―― リアルタイム翻訳は会議に遅れないよう速度を優先し、議事録は会議後にAIが文脈を踏まえて整えるため、より精度高くまとまります。

中村さま
リアルタイムの表示はその場での理解を助けるためのもので、議事録は後から内容が精査されてまとまる、という仕組みなのですね。リアルタイム翻訳では、少々間違った表記の場合がありますが、議事録の精度の高さは、確かに実感しています。
―― 現在、議事録と同等の精度をリアルタイム表示にも反映できるよう開発を進めており、今後は会議中により精査された表示をご利用いただけるようになる見込みです。
これからのオンヤクに期待すること
―― 今後のオンヤクに期待される点があれば教えてください。

中村さま
リアルタイム表示の精度が、さらに向上することを期待しています。海外拠点との会議では、話者によって発音やイントネーションが異なることもあり、その場での表示精度が高まると、より活用しやすくなると感じます。
また、現場では日本語・英語・ドイツ語といった複数の言語が必要になる場面があります。PC版では、ブラウザを複数立ち上げることで複数言語に対応できますが、スマートフォンでも複数言語に対応できると、現場での活用がさらに広がると期待しています。現在、スタッフのほぼ全員にアカウントを付与しているため、使い勝手が高まることで、活用の幅がより広がると考えています。
―― 貴重なお話をありがとうございました。リアルタイム表示の精度向上や、スマートフォンでの多言語対応について、いただいたご要望をしっかりと開発に活かしてまいります。
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